カテゴリー: ゲームレビュー

  • アイル・オブ・アローズ

    カード選択とタワーディフェンスを組み合わせたカジュアルゲーム。似たようなゲームは過去にもいくつか存在するが、このゲームには特徴的な点がいくつかある。

    基本的には、ランダムに提示される通路やタワー、その他の施設などマスをマップ上に配置し、迫り来る敵を撃退する。通路を敵が通っていき、通路に面して配置されたタワーが敵を攻撃するという、いわゆる典型的なタワーディフェンスゲーム。基本的に提示されるアイテムは1つのみで、選択の余地はなく、できるのはスキップのみ。

    タワーにはいくつか種類があり、上手に配置することで効果が高くなる。一部、タワーをアップグレードする効果を持つカードもあるが、お金でアップグレードすることはできない。置いたら置きっぱなし。

    マップの足場は狭く、配置できる箇所が限られている。通路やタワーを配置するには、足場をはみ出して配置できる土台を使うか、「旗」や地面拡張カードで足場を増やしていく必要がある。

    水ブロックについて。提示されるブロックには、水ブロックが付随しているものがある。これがいわゆるお邪魔ブロックで、このお邪魔な水をどう邪魔にならないようにするかを考えなければならない。また、水ブロックは特定の施設の発動条件になっている場合もある。

    既に配置されたブロックの上に別のブロックを置きたい場合は、爆弾を消費する必要がある。爆弾がない場合は、もちろん上書き配置はできない。既存の設備や先に挙げた水ブロックなどをうまく上書きしながら、足場や爆弾のリソースを考慮してブロックを配置していく必要がある。

    お金について。基本的にはターンごとにお金が収入として入り、それを使って買い物をしたり、次の提示アイテムをスキップしたりできる。この収入の額は、現在持っているお金の量によって増えるため、お金を貯めるほど収入も増えるが、使ってしまうと減る。これが、お金を使いたいが使えないというジレンマを生んでいる。

    タワーカードの種類による性能の差は大きく運任せなところがあり、強力なカードが出ないと不利になる場合もあるが、配置方法である程度はカバー可能。何度かプレイすれば徐々にカードの種類も増えていき、初期段階では繰り返し挑戦することでクリアできると思う。日本語にも対応しており、カードの内容に困ることはない。じんわりとカジュアルに楽しめるゲーム。

  • SteamWorld Heist II

    ロボットSFのSteam Worldシリーズ。横スクロールタクティカルシューティングの続編。前作もとても良いゲームだったが、ゲームの基本はそのままにいろいろなフィーチャーが追加された。

    2で追加された要素としては、

    – クラスチェンジ(クラスを変更して別クラスで覚えたスキルをいくつか使える)
    – ワールドマップでの船のシューティング(移動と戦闘)
    – キャラの疲労度(ミッションをこなすと披露して、宿で休まないと出撃できない)
    – 宿での報酬(評判とは他にミッションクリア等で得たポイントでアイテムをもらえる)

    # 良い点
    – 船の強化やクラスチェンジなどやりこみ要素が増えた
    – クラスチェンジや疲労度の導入でいろんなキャラを使いやすい
    – 船での探索シューティング楽しい
    – キャラクターのドラマが深くなった

    # 悪い点
    – クラスチェンジのため戦闘におけるキャラの個性が薄れた
    – スナイパー以外は射線が出なくなった
    – 逆にスナイパーは必中スキルのために狙いのドキドキ感がない
    – 跳弾をあんまり使わなくなった

    # 良い?悪い?
    – 難易度は下がった?
    – 戦闘でのデスペナがない(船がやられるとデスペナあり)
    – 武器性能依存が強い(ゲーム中でも言及されている)

    前作よりは全体的に大味になった感はある。そのぶんとっつきやすくはなったかも。弱いと思ったらクラスチェンジしたりレベル上げしたりアイテム買ったりして強化して挑む、というRPGっぽいこともできる。
    そして前作は英語だったが、今回はしっかりと日本語対応している。ストーリーもよく練られているし、キャラのセリフも面白いので日本語化は非常に嬉しい。
    横スクロールで射撃タクティカルって他にあまりないと思うので、唯一無二という点でもおすすめ。

  • ガーディアンズ・オブ・ホールム

    トラップ系タワーディフェンス。クリスタルを目指して迫りくるモンスターの群れに対して、通路の壁や床に罠を仕掛けたり、兵士を召喚したりして対抗する。

    使用できる罠はカード形式で、マップクリア時やイベントで3つの選択肢の中から1つを選んで追加していく。カードは2回まで強化可能。また配置した後も複数回強化が可能。罠の他にスペルが使え、ここぞというときの助けになる。また能力値や環境などを有利に変えてくれるアーティファクトもあり、この3つを強化しながら進んでいく。

    序盤は敵の出現箇所も1ヶ所だし、敵の種類も弱いので、適当に罠を配置していれば倒せる。本番は敵の出現箇所が2ヶ所になってから。通路を塞ぐことで敵のルートを誘導できるので、敵を上手に誘導し、効率的に罠を配置していく必要が出てくる。

    プレイヤーキャラは3種類いて、それぞれ特徴のあるカードを取得できる。またゲームクリアまたはゲームオーバー時に得られるポイントを使って新しいカードを取得したり、永続的に強化したりできる。なので途中でやられても繰り返し遊ぶモチベーションを保ってくれるし、やりこみ要素にもなっている。

    個人的に好きなのが、敵の位置を移動させる罠。押し出したり弾き飛ばしたりフックで引っ掛けたりして移動させ、落とし穴に落としたり、手前に押し戻したりできる。他にも蛙にする罠や敵を最初の位置に戻す罠など、個性的な罠もある。タワーディフェンスにしては罠の種類がかなり豊富なので、そういう点でも楽しい。

    1つの戦闘は数分から十数分だが、その戦闘を20回くらい繰り返さないといけないので、1ゲームのプレイ時間は結構長くなる。途中セーブはできるのでご心配なく。

    日本語対応で、翻訳も良い感じ。たまに単語のブレや誤訳はあるけれど、遊ぶのに支障があるほどではないので問題ない。

    ゲーム自体は少々大味であることは否めないが、なぜか繰り返してしまう楽しさがある。

  • Hexarchy

    ほぼCivilizationな4Xとカードゲームが融合。Civilizationといってもほぼ1かそれよりカジュアルでかなり大味。それでもカードとの組み合わせでランダム性が生まれ、けっこう楽しい。

    入植者が町を作り、住民が周辺の地形から得た収入を使ってあれやこれややっていく。建設やユニットの作成、新しい技術の発明は持ち札からランダムに出たものから選んでいくので、常に思ったような行動が取れるわけではない。序盤は少ないカードしかないが、技術の発明によってカードが増えていき、選択肢の範囲も広がる。

    カードには建築コストがあり、プレイヤーの持つ建築ポイントを使って使用する。また建築コストだけでなく素材やお金、研究ポイントが必要なカードもあり、生産や取引でそれらを入手することで選択肢も増える。ただし持てる素材の数は限られているのでなんでもかんでも持っていればいいというものでもない。

    任意のタイミングでカードを「破棄」することで建築ポイントや研究ポイントが得られる。ただし破棄すると二度と出現しなくなる。いらないカードを見極めたり、ここぞというときに破棄してポイントを使っていくというのも戦略の一つ。

    先にも書いたが、けっこう大味な印象。難易度もCivilizationほどではない。またカードの種類や研究ルートは固定なので、だんだんプレイする手順が決まってくる。それでもカードのランダム性と4Xをけっこううまく融合させている。プレイ時間はCivに比べるとかなり短めに設定されていて、週替り、日替わりのチャレンジなどもを用意して工夫もしている。カードや軽い4X好きにとっては良いゲームだと思う。
    日本語も違和感なくちゃんと翻訳しているので、その点はご心配なく。