投稿者: Kusshie

  • Station to Station

    一見トレインシミュレーションやシティクリエイションのように見えるが、シミュレーション要素はまったくない生粋のパズルゲーム。生産地や都市を上手に繋げるのが目的。

    地図上には生産地や街があり、それぞれ生産物が決まっている。また生産物には材料が必要なものがあり、その材料の生産地と線路でつなぐことで生産がはじまる。たとえば小麦>小麦粉>パン>街、のように。

    生産地や街に駅を建設する。駅には左右2つずつ合計4つのポイントがあるので、ポイント間を線路でつなぐ。崖や森があるとコストがかかるので、避けたり、カードを使ってコストを減らしたりして上手につないでいく。ただ駅を繋げばいいというものではなく、線路が重ならないように、他の施設の位置も考えて、線路のコストがかかりすぎないように、などを考えながら敷設していく。生産地同士は直接つながる必要はなく、中継の駅を介してもいいので線路が繋がっていればいい。とにかくただ繋ぐことが目的。線路が敷かれてしまえば、ダイヤとか車両数とか距離とか運営コストとかはまったく一切考える必要がない。繋ぐまでがお仕事。
    ただし旅客だけは、貨物とは別の路線で街から街に直接繋ぐ必要がある。

    生産地を繋ぐと収入が得られ、お金を得ると新しい生産地やカードがオープンされるので、また新たな線路を敷くことができる。街を繋ぐときに1つテクニックがあり、1回の敷設でより多くの生産地を繋ぐとボーナスが貰える。言葉で説明しても難しいが、生産地同士をすぐ繋ぐのではなく、あと一手でつながるという状態をたくさんつくって、最後の一手で全部繋ぐと、ボーナスも大量になる。ただし細かく稼げないと金欠にもなるし、線路を遠回りさせるとコストも嵩むので狙い所が重要。

    線路の他にお助けカードがあり、コストを下げたり得られる収入を増やしたりできる。このカードの使い所もキモになってくる。

    そんなわけで、スペースとコストと重なりを考えながら上手に線路を敷いていくというパズルゲーム。シミュレーションかと思っていたので肩透かしを食らったけど、これはこれで楽しかった。
    難易度はそんなに高くない。キャンペーンとカスタムがあり、キャンペーンには面ごとの実績解除条件もある。カスタムはランダムで街や生産物を配置して遊べる。日本語も対応しているので安心して遊べる。

  • GUNHEAD

    SFローグライクシューティング「Cryptark」の続編。
    発売予定から1年くらい遅れてたから、もう出ないんじゃないかと心配していたが、発売されてよかった。
    前作は2Dシューティングだったが、今作では3Dになっている。しかしゲーム内容はCryptarkをしっかりと継承し、進化した正当後継。前作との違いを比較しつつのレビュー。ただ前作を遊んだのがけっこう前なので記憶違いがあったらごめんなさい。

    廃棄された宇宙船に巣食うエイリアンを駆除するのが目的。宇宙の果てで、エイリアンたちが廃棄宇宙船を占領している。廃棄船内にはエイリアンが様々な施設を作っていて、また多くの戦闘兵器を配置している。プレイヤーは単独でロボットに乗って廃棄船に突入し、エイリアンのコアを破壊することを目的とする。

    ローグライクというだけあって、マップ構成や船内の敵設備、武器やアイテムの配置はランダム。マップはブロックがドアで接続されている。各ブロックはパターンが決まっている。またブロックの外部にドアがあれば、宇宙空間を移動して外から侵入することも可能。ロックのかかっているドアもあり、船内で拾ったキーで開くのも前作と同じ。
    船内には目的のコアの他に、様々な施設がある。他の施設をガードしたり、アラートを鳴らしたり、ザコ敵を永遠に生産するもの、他の施設を修復するものなどなど。ほぼ前作と同じ設備が揃っている。単純にコアを破壊すればいいというものではなく、これからの設備も状況に応じて破壊していく必要がある。またミッションごとに追加報酬があり、その目的に設備を破壊するというものもある。基本的にマップは最初から見え、設備の場所もわかっているので、どういうルートで攻めて行くかを最初に考えて行動することになる。

    プレイヤーは4つの武器と1つのアイテムを装備可能。前作ではキャンペーンモードでは拾った装備は次の出撃時に購入して装備する、ローグライクモードでは拾ったものをその場で持ち替えることしかできなかったが、今作では拾った装備をストックしておいて、好きなときに持ち替えることができるようになった。ただし反面、武器の持ち替え前提で弾数が少なくなっている気はする。
    また前作では出撃時に同じ武器を持って出てもコストがかかっていてコスト管理が大変だったが、今作では出撃時には持っている武器にはコストがかからなくなった。

    敵の種類や武器なども基本的に前作と同じ。ただし2Dと3Dではかなり印象が違うんだなあと。

    とここまでほぼ前作と同じ説明なのだけれど、前作と違うと感じた点を箇条書きに。

    • 重力がある! 前作は無重量全方位シューティングだったが、今作は重力があればジャンプもある。
    • シールドと近接の価値があまりなくなった。前作ではシールドでガードして近接で倒す、というのが序盤の基本だったが、今作では移動による回避と銃撃がメインでシールドや近接の価値があまりなくなった気がする。
    • エネルギー武器の価値があまりなくなった。前作ではコストが安くて弾薬の制限のないエネルギー武器が重宝されていたが、今作ではエネルギー武器にも弾薬があるし、威力はいまいちなので使いづらくなったかも
    • 敵が柔らかい。前作では最初の敵からそこそこの硬さだったが、今作ではわりと簡単に倒せる。敵が弱くなったのではなく銃が強くなった?
    • やられると終わり、前作ではやられてもお金が減って次のステージに移動していたが、今作ではやられると最初に戻される。武器アイテムは失い、お金は残る
    • 全体的に大味になった、前作では緻密に動いてよけて戦って、で難易度も高かったが、今作ではわりとざっくりでけっこう進める
    • 難易度下がった? 前作はジャガーノートやニョロニョロ出すヤツが出るとブルってたが、今回はあんまり脅威じゃない
    • ボスがいる、ボスの種類によっては手強い
    • 敵の居場所がわかりづらい、3Dになったので仕方がないが、マップ上で敵の位置が見えてもどこにいるかわからない、マップで高低もわかるような工夫がほしい

    良し悪しも含めて以上。

    全体的に前作のストイックさを抑えてカジュアルになっている印象だが、前作の続編としてのテイストもしっかりばっちり残っている。
    前作うんぬんに関わらず、ローグライクFPSとしてはとてもよくできているし、爽快感もある。ただ戦うだけでなく、ルートを考えたり、弾薬管理考えたりと考える部分もある。前作は英語のみだったが、今作は日本語もちゃんと対応しているのありがたい。

  • Mini Motorways

    「Mini Metro」の続編的なシンプルな交通パズルシミュレーション。

    車が職場(?)に行きたがっているので、色の付いた家と職場(?)を道路で繋いでいく。ルートができると各車は自動的に最短ルート(?)で職場へと向かい始める。家や職場(?)はどんどん増えてくるので、どんどん繋いでいく。交通量が増えると渋滞や交差点での待ちが増えてくるので、そうならないよう上手にラインをひく必要がある。お助けアイテムとして橋や高速道路、信号機があるので良いところで使うべし。職場(?)での待ちがマックスになるとゲームオーバー。

    シンプルだけど楽しい。ワンゲーム短いようだけど、長持ちするようになると数十分はかかってくる。見た目も雰囲気もMini Metroと似ている。確かに共通部分も多いが、ゲーム性は別物。車自体の移動管理は必要ないので、Mini Metroよりはとっつきやすいかもしれない。

    しかしよくこんなアイデア思いつくなあ、と思う。発想がすごい。

  • 真・三國無双7 Empires

    三國無双7のシミュレーション拡張版。三國無双7のキャラやエディットキャラを使って三国時代の群雄割拠を戦い抜く。

    歴代何度か出ている「エンパイヤーズ」。三國無双の戦闘に国造りや国盗り合戦のシミュレーション要素を加えたもの。内政モードで武将を雇ったり国を強化したり買い物をしたりして、国盗り合戦で隣国に攻め込んで領地を奪ったり、来る敵を迎え撃ったり。

    三國無双自体が楽しいので、それにシミュレーションが加わればさらに、と思うがなかなか難しい。このゲームも悪くはないのだけど、なんというか大雑把。内政もざっくり、戦闘も自分が強ければそれで終わってしまう。せっかくシミュレーションものにしたのだから、もっと駆け引きとか戦略とか采配とか、そういうところが効いてくる作りにして欲しかったのが残念。
    自分が攻めている間に後方の守りを武将に任せたり、逆に自分が敵の猛攻を食い止めている間に隙のできた砦を落とさせたり、みたいな。今でもできないことはないけど、自分が走り回って蹴散らす方が早いので。

    特徴的なのが武将エディットモード。顔やら体型やら服装やらをいじっていろんな武将が作れる。なんなら武将の軍団も作れる。他の人が作った軍団も勝手に参加してくる。リアルさとかバリエーションとか可愛さはさて置くとして、作れること自体が楽しい。

    苦言も呈したけれど、楽しいからこそさらに欲が出るというところ。今年のゲームプレイ時間ベスト5に入ってしまうくらいに遊んだ。コントローラー必須、かな。

  • Deep Rock Galactic: Survivor

    スペースドワーフの穴掘りFPS「Deep Rock Galactic」(以後、DRG)のスピンオフ作品。ゲームシステムは「Vampire Survivors」系。スペースドワーフが武器とツルハシを手に、エイリアンが巣食う地下で資源を集め、脅威を排除して脱出するゲーム。

    DRGは立体的な地下洞窟を探検していったが、こちらでは平面的なマップを探索していく。いわゆるバンサバ系で、攻撃は自動、プレイヤーは移動のみを行う。マップは比較的開けた平面だが、所々に岩壁や鉱床があり、ドワーフが近づくと自動的にツルハシで壁を削ってくれる。この壁を掘ることがこのゲームの特徴的な部分で、壁を掘り進めて押し寄せる敵をかわしたり、通路を作って敵を一方向に集めたりできる。また、鉱床はDRGでお馴染みのナイトラやゴールド、その他サブクエストのモーカイトや希少鉱石など。鉱石によって一時的、あるいは恒久的なステータスアップができるが、鉱石は壁より崩すのに時間がかかるので、敵の接近を見つつ掘るタイミングを考える必要がある。

    クラスはDRGと同じく4つ。ただし協力プレイはなく、単独での任務となる。クラスごとにステータスの特徴や使える武器が異なる。また、DRGとは違い、ゲーム中のレベルアップがあり、敵を倒したり鉱床を崩すと出てくる経験値玉を集めてレベルアップしていく。レベルアップするたびに武器性能や能力をアップできる3つのカードが提示され、1つを選択する。このあたりはバンサバ系でおなじみのもの。

    マップは5階層構成。各階層に中ボスがいて、最後の階層に中ボスx3とラスボスがいる。各階層のボスを倒すとドロップポッドが降りてくるので、30秒以内に乗り込んで脱出する。バンサバ系では無限に戦えるのが一般的だと思うが、このゲームでは階層ごとのクリアでマップがリセットされ、最終階層のクリアでゲーム終了。レベルアップや集めた武器アイテムなどすべてリセットされる。せっかく「俺TUEEEE」となったのに、必ずリセットされてしまうのは少し寂しい。エンドレスモードも将来的には導入されて欲しい。

    各階層のクリア後にはショップでカードの購入ができる。ナイトラを使って武器系、ゴールドを使って能力系のアップが可能。敵を倒すだけでなく、マップ内を探索して鉱石を掘り出すことも重要な戦略となる。

    死亡後、またはクリア後には、収集したゴールドや希少鉱石を使って恒久的な能力アップができる。また、実績に応じて新しい武器やアイテムが解禁される。これにより、途中でやられても少しずつ能力を底上げしていけるので、モチベーション維持に役立つ。ただし全解除してしまうとその先のモチベーションを上げるはちょっと辛いかも。

    バンサバ系はそれほど多くプレイしているわけではないが、壁を掘って回避とか、お馴染みの武器とか、DRGをやっているとニヤけてしまう演出を上手に取り込んでいる。DRGとバンサバ系の要素が上手くミックスされたこのゲームは、非常に楽しい。

  • アイル・オブ・アローズ

    カード選択とタワーディフェンスを組み合わせたカジュアルゲーム。似たようなゲームは過去にもいくつか存在するが、このゲームには特徴的な点がいくつかある。

    基本的には、ランダムに提示される通路やタワー、その他の施設などマスをマップ上に配置し、迫り来る敵を撃退する。通路を敵が通っていき、通路に面して配置されたタワーが敵を攻撃するという、いわゆる典型的なタワーディフェンスゲーム。基本的に提示されるアイテムは1つのみで、選択の余地はなく、できるのはスキップのみ。

    タワーにはいくつか種類があり、上手に配置することで効果が高くなる。一部、タワーをアップグレードする効果を持つカードもあるが、お金でアップグレードすることはできない。置いたら置きっぱなし。

    マップの足場は狭く、配置できる箇所が限られている。通路やタワーを配置するには、足場をはみ出して配置できる土台を使うか、「旗」や地面拡張カードで足場を増やしていく必要がある。

    水ブロックについて。提示されるブロックには、水ブロックが付随しているものがある。これがいわゆるお邪魔ブロックで、このお邪魔な水をどう邪魔にならないようにするかを考えなければならない。また、水ブロックは特定の施設の発動条件になっている場合もある。

    既に配置されたブロックの上に別のブロックを置きたい場合は、爆弾を消費する必要がある。爆弾がない場合は、もちろん上書き配置はできない。既存の設備や先に挙げた水ブロックなどをうまく上書きしながら、足場や爆弾のリソースを考慮してブロックを配置していく必要がある。

    お金について。基本的にはターンごとにお金が収入として入り、それを使って買い物をしたり、次の提示アイテムをスキップしたりできる。この収入の額は、現在持っているお金の量によって増えるため、お金を貯めるほど収入も増えるが、使ってしまうと減る。これが、お金を使いたいが使えないというジレンマを生んでいる。

    タワーカードの種類による性能の差は大きく運任せなところがあり、強力なカードが出ないと不利になる場合もあるが、配置方法である程度はカバー可能。何度かプレイすれば徐々にカードの種類も増えていき、初期段階では繰り返し挑戦することでクリアできると思う。日本語にも対応しており、カードの内容に困ることはない。じんわりとカジュアルに楽しめるゲーム。

  • SteamWorld Heist II

    ロボットSFのSteam Worldシリーズ。横スクロールタクティカルシューティングの続編。前作もとても良いゲームだったが、ゲームの基本はそのままにいろいろなフィーチャーが追加された。

    2で追加された要素としては、

    – クラスチェンジ(クラスを変更して別クラスで覚えたスキルをいくつか使える)
    – ワールドマップでの船のシューティング(移動と戦闘)
    – キャラの疲労度(ミッションをこなすと披露して、宿で休まないと出撃できない)
    – 宿での報酬(評判とは他にミッションクリア等で得たポイントでアイテムをもらえる)

    # 良い点
    – 船の強化やクラスチェンジなどやりこみ要素が増えた
    – クラスチェンジや疲労度の導入でいろんなキャラを使いやすい
    – 船での探索シューティング楽しい
    – キャラクターのドラマが深くなった

    # 悪い点
    – クラスチェンジのため戦闘におけるキャラの個性が薄れた
    – スナイパー以外は射線が出なくなった
    – 逆にスナイパーは必中スキルのために狙いのドキドキ感がない
    – 跳弾をあんまり使わなくなった

    # 良い?悪い?
    – 難易度は下がった?
    – 戦闘でのデスペナがない(船がやられるとデスペナあり)
    – 武器性能依存が強い(ゲーム中でも言及されている)

    前作よりは全体的に大味になった感はある。そのぶんとっつきやすくはなったかも。弱いと思ったらクラスチェンジしたりレベル上げしたりアイテム買ったりして強化して挑む、というRPGっぽいこともできる。
    そして前作は英語だったが、今回はしっかりと日本語対応している。ストーリーもよく練られているし、キャラのセリフも面白いので日本語化は非常に嬉しい。
    横スクロールで射撃タクティカルって他にあまりないと思うので、唯一無二という点でもおすすめ。

  • ガーディアンズ・オブ・ホールム

    トラップ系タワーディフェンス。クリスタルを目指して迫りくるモンスターの群れに対して、通路の壁や床に罠を仕掛けたり、兵士を召喚したりして対抗する。

    使用できる罠はカード形式で、マップクリア時やイベントで3つの選択肢の中から1つを選んで追加していく。カードは2回まで強化可能。また配置した後も複数回強化が可能。罠の他にスペルが使え、ここぞというときの助けになる。また能力値や環境などを有利に変えてくれるアーティファクトもあり、この3つを強化しながら進んでいく。

    序盤は敵の出現箇所も1ヶ所だし、敵の種類も弱いので、適当に罠を配置していれば倒せる。本番は敵の出現箇所が2ヶ所になってから。通路を塞ぐことで敵のルートを誘導できるので、敵を上手に誘導し、効率的に罠を配置していく必要が出てくる。

    プレイヤーキャラは3種類いて、それぞれ特徴のあるカードを取得できる。またゲームクリアまたはゲームオーバー時に得られるポイントを使って新しいカードを取得したり、永続的に強化したりできる。なので途中でやられても繰り返し遊ぶモチベーションを保ってくれるし、やりこみ要素にもなっている。

    個人的に好きなのが、敵の位置を移動させる罠。押し出したり弾き飛ばしたりフックで引っ掛けたりして移動させ、落とし穴に落としたり、手前に押し戻したりできる。他にも蛙にする罠や敵を最初の位置に戻す罠など、個性的な罠もある。タワーディフェンスにしては罠の種類がかなり豊富なので、そういう点でも楽しい。

    1つの戦闘は数分から十数分だが、その戦闘を20回くらい繰り返さないといけないので、1ゲームのプレイ時間は結構長くなる。途中セーブはできるのでご心配なく。

    日本語対応で、翻訳も良い感じ。たまに単語のブレや誤訳はあるけれど、遊ぶのに支障があるほどではないので問題ない。

    ゲーム自体は少々大味であることは否めないが、なぜか繰り返してしまう楽しさがある。

  • 無双OROCHI2 Ultimate

    ごちゃまぜ無双シリーズ。戦国無双、三國無双にあれやこれやのキャラも加え、総勢130以上のキャラを使用できる。異世界に迷い込んだヒーローたちが、協力したり戦ったりしていく。
    先に言っておくと3は遊んでないので2だけの感想。

    通常モードでは3人でチームを組み、入れ替わったり、同時に戦ったりする。入れ替わりによるコンボは強力で、難易度が低い間はそれを繋いでおけばよほど強い相手以外は倒せる。このあたりはいわゆるお祭りゲームで、戦国、三国と比べると多少大味。しかし無双はこのくらいでいい。技も演出も派手で、敵もそこまで固くなく、さくさくと遊べる。

    ストーリーは完全オリジナルファンタジー系。キャラを登場させるためにかなり強引な展開もあったりする。メイン以外ではおふざけストーリーもあったりやりたい放題だが、お祭りゲーなので特に問題なし。

    複数の世界が交錯しているので、実際には合うはずのないキャラ同士が会話したり、戦ったりしていく。キャラ同士の会話のバリエーションは多いわけではないが、戦闘以外でも親密度が上がると特定のキャラとは会話が発生するなどのおまけもある。

    やり込み要素が異常で、レベルカンスト後の転生が9回もできる。さすがにこれはやりきれなくて心が折れたが、必須ではないのでやり込みたい人だけやればよいだろう。

    メインモード以外にカードを使ったバトルとか、ローグライクみたいなモードもあるが、正直あまりやっていない。Empiresのような戦略的なモードもあればよかった。

    無双としては異端だが、簡単操作でさくさく戦えて小気味いい、ある意味とても無双しているゲーム。メインモードでひととおりストーリーを遊ぶだけでもそこそこなボリュームがあるし、おすすめ。

  • Hexarchy

    ほぼCivilizationな4Xとカードゲームが融合。Civilizationといってもほぼ1かそれよりカジュアルでかなり大味。それでもカードとの組み合わせでランダム性が生まれ、けっこう楽しい。

    入植者が町を作り、住民が周辺の地形から得た収入を使ってあれやこれややっていく。建設やユニットの作成、新しい技術の発明は持ち札からランダムに出たものから選んでいくので、常に思ったような行動が取れるわけではない。序盤は少ないカードしかないが、技術の発明によってカードが増えていき、選択肢の範囲も広がる。

    カードには建築コストがあり、プレイヤーの持つ建築ポイントを使って使用する。また建築コストだけでなく素材やお金、研究ポイントが必要なカードもあり、生産や取引でそれらを入手することで選択肢も増える。ただし持てる素材の数は限られているのでなんでもかんでも持っていればいいというものでもない。

    任意のタイミングでカードを「破棄」することで建築ポイントや研究ポイントが得られる。ただし破棄すると二度と出現しなくなる。いらないカードを見極めたり、ここぞというときに破棄してポイントを使っていくというのも戦略の一つ。

    先にも書いたが、けっこう大味な印象。難易度もCivilizationほどではない。またカードの種類や研究ルートは固定なので、だんだんプレイする手順が決まってくる。それでもカードのランダム性と4Xをけっこううまく融合させている。プレイ時間はCivに比べるとかなり短めに設定されていて、週替り、日替わりのチャレンジなどもを用意して工夫もしている。カードや軽い4X好きにとっては良いゲームだと思う。
    日本語も違和感なくちゃんと翻訳しているので、その点はご心配なく。