投稿者: Kusshie

  • Spellcaster University

    魔法学校経営・・・というより建築シミュレーションゲーム。復活した魔王軍に対抗するため、魔法学校の経営者となって魔法使いを養成し、来るべき戦いに備える。

    四角いマスからなる部屋を積み重ねていって魔法学校を作っていく。魔法を訓練する部屋の他に、学生が急速する部屋、教師が待機する部屋、学校全体を清潔に保つための管理室、など様々。また各部屋には設備や生き物を配置でき、それらによっても様々な効果が生まれる。
    部屋や設備、生物や装備は、ランダムに配布される3つのカードとして提示され、その中から1つを選択する。出るカードの運要素もあるが、それ以上にどのカードを選んでいくかが重要となる。いろいろな部屋を増やすか、部屋をアップグレード(同じ部屋カードを重ねるとアップグレードになる)していくかという判断も必要。

    魔法には6つの系統があり、それぞれの系統にはさらに細かい科目がある。学校で学ぶ学生は、それぞれ従事する訓練の属性のマナやお金を生み出すので、そのマナやお金を使って新たなカードを引いていく。マナはカードを引く他、イベントで使用したり、住民たちとの交流でも使用するので、使い所はよく考えて。

    学校には「名誉」というパラメータがあり、これが高いと学校の評判が上がり、新入生がたくさんくる。学生の多さは生み出されるマナにも影響するので、この名誉のパラメータも重要。

    生徒たちは一定期間学ぶと卒業していく。卒業時に選択する職業によって、一時的なマナを得たり、恒久的な効能を得たりできる。生徒の学んだ科目によって選べる職業が増え、よりレアな職業になるほど、効果も大きくなる。

    魔王軍が到達すると学校を放棄して逃げなければならない。生徒はすべて強制的に卒業となり、それまで建てた部屋や設備、名誉などはすべて消滅し、新たな土地で1から学校建設を始めることになる。ただし卒業生が得た恒久的な効果は持続する。魔王軍が攻めてくるまでにどれだけ学校を発展させ、クエストを消化し、学生たちを成長させらえるか、が肝となる。

    プレイ感について。たくさんの学生が自律的に目まぐるしく動いているが、個々人が何をしているというところまではあまり気にする必要はなさそう。足りないものや空き部屋の割合、くらいを気にかければよいかな、と。

    難しすぎず、簡単すぎず、かつ最終面はリトライできるので遊びすいゲームになっている。少しだけダンジョン探索の冒険要素もあるが、基本的には学校建築ゲーム。カードゲームだけれど、日本語もしっかり対応しているので心配はいらない。

  • Militia

    将棋やチェスのような盤上のコマ取りストラテジーゲーム。画面もゲーム内容もシンプル極まりないけれど、非常にハマるゲーム。

    味方のコマは3つなのに対し、敵のコマは大量。各コマごとに動ける範囲、攻撃できる範囲が決まっているので、敵の攻撃をくらわないように位置取りをしながら、★のついた敵を殲滅すれば面クリア。3つのステージをクリアすると経験値が入る。経験値が一定数たまるとランクが上がって敵が強くなっていく、といった感じ。

    敵の物量は圧倒的だが、味方はより多く動けるし、位置によっては一度に複数の敵を倒すこともできる。また、瞬間移動させたり、味方を再稼働させる能力を持つコマもあって、戦略性は豊富。細かいノウハウはやられながら体で覚え込んでいく感じ。

    頭を使うゲーム、と思われるだろうが、本当に必要なのは観察力、注意力。とくにかく敵に攻撃を受けない位置取りをすることが大前提。時間制限もないのでじっくり考えられるのだが、なぜか敵に攻撃されるのに気づかずやられてしまう。連続でやられると一気にランクが下るので地獄。逆に連勝するとさくさくとランクが上がっていく。

    ゲームモードが2つあるが、左側の明るい方しかやっていない。右側の暗い方はランダム性?があるようでなんとなく食指が動かない。

    地味だけれどハマりはじめるとどっぷりハマってしまう。ルールも難しくないし、お手軽にさくっと遊べるし、その割にけっこう手応えもあるし(自分が下手なだけ?)でおすすめです。

  • Foundation

    素材を集めて建物を立てていくAOE系シミュレーション。時代は中世っぽく、石造りの建物くらいまで。チュートリアルを選べば町づくりに必要なイベントが順に発生するものの、シナリオらしいシナリオはなく、戦闘もないので、まったりじっくり町づくりが楽しめる。町を整備して住居や仕事を増やすと住人がやってきて住み着き、勝手に新しい住居を作っていく。住人を維持していくには食料が必須で、高感度を保つために他にも宗教や環境なども必要となる。素材集めや生産のための建物を建てて作業者を割り振ると生産していく。建物の間を人が歩くと自然と道ができる。細かいデザインをするのではなく、ざっくりと作ると勝手に人々が町を作っていくのがけっこう楽しい。

    いちおう目的というか大きなミッションはあるが、中盤以降にイベントやできることが少なくなりがちなのがちょっと残念なところか。

    食料調達がけっこうシビアで、食料がないと住民が仕事をしない>さらに食料がなくなる、という悪循環に陥る。戦闘はないので、食糧不足こそこのゲームの敵と言えよう。

    まったりゆっくり町づくりを楽しみたい人におすすめ。

  • Dying Light

    オープンワールドゾンビFPS。パルクールで壁を登り、屋根を飛び、素材を拾って武器やアイテムを作り、ゾンビを蹴り倒して頭を踏み潰していく。電気ビリビリマチェットとか、めっちゃDead Islandっぽいなあと思ったら同じ開発元でした。メインゲームのクリアまでプレイ。

    けっこう広いオープンワールドマップが2つ。Dead Islandと違うのは、壁のぼりやパルクールができること。移動のスピード感は良し。市街地なので探索できる場所も豊富。基本的にゾンビの少ない屋根を移動して目的地まで移動する。またチェインフックを入手すると、遠くや高いところにフックを伸ばして移動できるようになるのでさらに行動力が増す。中盤以降入手できる銃や弓は、Dead Islandよりも使いやすくなっている気がする。ただし威力はお察し。

    レベルは基本、アクション、攻撃の3つのカテゴリあり、それぞれで上がっていく。基本はイベントをこなしたり、夜を生き延びると得るポイントでレベルアップ。他の2つはアクション、攻撃などそれに関連する行動をすることで経験値がたまってレベルが上っていく。レベルが上がると新しいスキルを1つ選択可能。ジャンプキックや敵の頭を踏み潰す、敵に擬態するなど、生存率や戦闘能力をかなり上げてくれるスキルもあるので、レベル上げとスキル選びはかなり重要になる。どのように選んでいっても終盤には全スキル取得できると思うのでスキル選びの失敗はないが。

    オープンワールドでよくあるように、メインシナリオとサブシナリオがある。またマップの特定の場所で開始される戦闘やパルクールなどのチャレンジも用意されている。

    難易度はやや高めかも。死ぬと経験値を失うのであんまり死にたくない。夜の間に死ぬと、夜の間に取得した経験値を失うだけだが、夜はとても倒せないような凶悪なゾンビがうろうろしているので怖い。マップ内で死んだら経験値減って戻されるだけだが、いくつかの中ボス戦は、倒せるまで進めない、戻れないのでそこだけはちょっと心が折れないよう頑張って。

    オープンワールドゾンビとしてはよくできた良策かと。ただしかなあああありグロいので耐性のない人は注意。

  • Cloud Gardens

    廃墟に草を生えさせるゲーム。草や木の種を撒いて、その近くに物や設備、建物を配置することで、植物が成長していく。植物はそのうち花や実をつけ、それを収穫することで新たな種を植えることができる。壁には蔦を、床面にはススキや木を、など、場所場所に合ったものを植えて育てていく。繁殖度?によってポイントが入り、面ごとに指定された標準値を越えればクリア。すぐ次の面に行ってもいいし、生やせるだけ草を生やして遊んでも良い。

    リアルというよりは、ドット絵ぽいグラフィックスなのだけれど、だんだんそれが気にならないくらい没頭できる。他のゲームにはない新しい感覚と、廃墟好きにはたまらないシチュエーション。マップを自作することもできるけど、(難しいだろうけど)ランダムマップなんかもあればもっと嬉しかった。

  • MOTHERGUNSHIP: FORGE

    VR専用のSFトリガーハッピーFPS。両手にソケットや武器や拡張装備をつけてガンガン撃ちまくるシューティング。ノーマルモードを何回かクリアしたところまでプレイ。一応前作「MOTHERGUNSHIP」の続編ということになっている。一部前作を引き継いでいる部分もあるが、VR専用になったことでかなり違うゲームスタイルやルールになっている。

    立ち位置はほぼ固定。敵の弾を避けるために少しだけ移動できる。移動はルームスケールで実際に避ける方法と、コントローラでゆっくり動く方法の2種。部屋内に敵がわいて、自分めがけて攻撃してくるのでそれを撃ち落としたり弾を回避したりしながら全滅させていく。VRなので全方位向けるけど、敵は基本的に前方からしか来ない。とはいえ視界は全体をカバーしきれないから上下左右を向いて索敵しながら、という感じになる。敵の攻撃はかなりゆっくりの上、自分の当たり判定は頭だけなので、コントローラでの移動と体(頭)の動きで弾を避けていく。

    このゲームの醍醐味はなんといっても両手に付け足していく各種装備。ソケットは装備の接続数を増やしてくれる。さまざまな形やコネクタの数の違いがある。武器は基本的に正面を向いたコネクタに付けなければいけないし、視界の邪魔にならないようにもしないといけないので、ソケットの組み合わせや向きを考えて繋ぐ必要あり。武器も強いものからイマイチのもの、近接武器など様々。たくさん付けることにデメリットはないようなので、付けられるならどんどんつけたい。拡張装備は、武器に効果を与えたり、敵を弱体化させたり、お店で効果を発揮したりとこれも様々。どちらの向きに接続してもいいが、武器に効果を付与するものは武器がついている方の手に装備しないといけない。前作では装備同士の干渉があると配置できなかったが、今作では干渉を気にせず好き勝手に付けられるようになっている。装備を手(VRコントローラ)でがっちょんがっちょん付け外ししていくのもけっこう楽しい。

    武器は基本的に弾数制限なしなので撃ちっぱなしでもOK。ただし拡張装備のキャニスターには容量があり、容量が切れると効果が出なくなる。が、実際には敵が大量に出てくるのでほとんど撃ちっぱなし状態になるだろう。キャニスター容量を回復するアイテムなども出てくるので、適当に撃ちまくっていてもいつの間にか容量が回復していたりする。

    部屋の報酬での装備の入手は、基本的に3つの中から1つを選択する。他にはお店で買ったり、スペシャルルームで拾ったりすることもある。装備の拡張の方向性を考えながら、武器を付けたり、ソケットを継ぎ足したり、拡張機能で強化していくことになる。とはいえ選択肢はあまりないので、出てきたものから比較的良いものを選んでいくことになる。

    部屋の敵を全滅させると、次の部屋への扉が選択可能になる。部屋ごとに得られるものは装備、経験値、お金、体力回復、シールド、お店、体力最大値アップ、鍵、その他があり、欲しい物がある部屋へ進むことができる。ある程度部屋を進むとボスが出現し、ボスを倒すとよい報酬をもらって次のステージへ進むことができる。基本的なゲームモードでは3体のボスを倒すとクリアとなる。

    いくつかVRのFPSをプレイしてきたが、いままでで一番面白いと感じた。「少しだけ動ける」というのがキーポイントかもしれない。これが「自由に動ける」だとしんどくなり、「まったく動けない」や「勝手に動く」だと不自由でつまらなく感じる。

    気になる点としては、いわゆる運ゲー的要素が強く、出現する装備によって状況が非常につらくなる場合がある。装備のスペックに差が大きく、弱い武器や役に立たない拡張も多々存在する。それ以外にもずっと出現する装備の種類が偏っていて、後半まで弱い武器が1つか2つしか手に入らないこともある。せめて装備部屋の報酬は、ソケット1つ、武器1つ、拡張機能1つ、と固定にするなどしてほしかった。上級者ならそれも腕でカバーできるのかもしれないが、カジュアルプレイヤーにももうちょっと救いの手を。

    不満点も書いたが、VRのFPSとしてはしっかりと楽しめる良いゲームだと思う。1ゲームは30分もかからず、経験値によって解除されるアイテムやゲームモードなど、繰り返し遊べる要素も用意されている。敵の種類や装備などが今後もっと拡張されるといいなと思う。

  • BLASTRONAUT

    探索型横スクロールアクション。一見テラリア系に見えるが、そのまんまテラリア系。資源を集めて設備や装備を作っていく。ただし生産設備以外の建築はほとんどなく、装備も「壁破壊」がメインとなり、探索極振りのゲームとなっている。まだ早期アクセスなので、その段階でのレビュー。

    とある惑星に不時着したプレイヤーは、液体爆薬と初期ジェットパックを頼りに探索をはじめる。地表には墜落した宇宙船の残骸やかつて誰かが建設した壊れたアンテナやロケット発射設備などがあり、地下には鉱物や植物などの資源、惑星の生命体、そしてこちらにも廃墟となった基地などがある。壁を崩して素材を集め、壊れた設備を修理し、設備を使って他の設備や装備を作り、行動範囲を広げていく。装備もジェットパックも、燃料として消費する。これがなくなると呼吸もできなくなり体力が減ってしまって死亡となる。燃料はお金を払って設備から購入可能なので、なくなる前に補充すること。お金は売却用設備に素材を売ることで得られる。

    テラリアとの違いは、とにかく壁をぶっ壊せるところ。テラリアでも壁は壊せるが、このゲームでは簡単にど派手にどんどん壁を壊していく。また壊すことこそが素材集めの手段であり、探索の道作りである。そして単純にガンガン壁をぶっ壊していくのは気持ちいい。移動もジェットパックが基本なので初期からスイスイと移動ができて楽ちん。上下には高速で移動できるので、エレベーターなんかいらない。
    反面、先にも書いたが建築系の要素は乏しく、基地も床と生産設備、倉庫を置いていくだけな感じ。今後の拡張があるのかもしれないが、自分は建設よりも探索が好きなのでこういう方が性に合っている。

    シングルプレイの場合、他の人間は登場しない。素材集めクエストもあるが、通信機のようなもので受託する。いくつかの惑星固有と思われる生命体もいる。半分くらいは非攻撃的で、素材箱のような扱い。攻撃してくる奴らもそこまで脅威になるものはいない。このゲームでのダメージソースのほとんどは「自爆」と「落石」。強い武器は爆発を起こし、そこに巻き込まれると自分もダメージを受ける。また壁を崩した際に発生する落石でもダメージを受け、場所が悪いと連続ダメージをくらって即死することもある。足元や真上を撃っちゃダメ。

    今のところ日本語対応していないが、テキストはそれほど多くないので大丈夫かと。

    まだ早期アクセスなので、要素はそれほど多くなく、クエストも途中までしか作成されていない。世界は無限?に広く永遠?に壊せるが、いまのところ後半の素材まで集めたらやることがなくなってしまう。今後そのあたりをどう展開していくのか楽しみ。

  • Overdungeon

    Slay the Spireぽい?カードバトルゲーム。ただし普通のカードバトルとは少し違う。ゲーム紹介にはタワーディフェンスとあるが、タワーディフェンスともまたちょっと違う。なんと言えばいいんだろう。Auto Chessぽい?

    まず4人のキャラから1人を選んでスタート。キャラはそれぞれ特徴的な能力とデッキを持っている。マップ画面ではSlay the Spireのように分岐したルートの中から1つ選ぶ。ルートの先のマスには、敵、エリート敵、ショップ、キャンプ、イベント、宝箱などがあるので、先のルートも見ながら行きたいルートを選ぶ。

    戦闘を開始すると、まずは4枚の手札を引く。その中からカードを使用し、残り2枚になったらターンエンド。カードにコストはなく、特殊な条件があるカード以外は手札になればどれでも使える。カードを使って敵にダメージを与え、すべての敵を倒せば面クリア。

    カードには大きくアニマル、アタック、建築物の3種がある。アニマルはフィールドに動物を召喚する。召喚されたアニマルは敵に向かって移動を始め、敵や途中で遭遇した敵アニマルと戦う。ダメージを受けるとアニマルは消えてしまう。勝手に動いて勝手に戦って勝手に死ぬので、このあたりがAuto Chessぽいかなと。アタックは文字通り、直接敵や敵アニマルを攻撃するカード。強いものから弱いものまで様々。建築物は、アニマルを生産したり、敵を砲撃したり、プレイヤーに効果をもたらしたりと様々。これもダメージを受けると破壊されてしまう。そんな感じでこの3種のカードをうまく使って戦っていく。

    戦闘後にランダムで3枚のカードが表示されるので、そのうち1枚をもらってデッキを強化していく。他にお店で買ったりイベントでもらえたりする。各カードは1回だけ強化が可能。カードごとに強化の効果は違うが、強化でめちゃくちゃ強くなるものもある。

    カードの他に能力を高めるレリックも入手できる。これもまたかなり強力なものがあり、戦況やデッキ構成を左右する。

    戦闘はわりと大味な感じがするが、それがこのゲームの味とも言える。カードの組み合わせによってはアタックがとんでもない火力を出したり、「ずっと俺のターン」になったり、画面を埋め尽くすほどアニマルを召喚したりと、わけがわからないことになって楽しい。

    カード運にも左右されるが、カードの選び方でそこそこそれをカバーできるだけの自由度もある。サクッと遊べる風変わりカードゲームとしておすすめ。国産ゲーなので日本語対応は心配なし。

  • Beyond Contact

    クォータービューの見下ろし型SFアクション。調査のため赴いた惑星に調査船が墜落してしまった。唯一生き残った主人公は、生存者を探索し、星から脱出するための方法を探す冒険に出る。

    様々なバイオームからなるランダムで生成されたマップを探索していく。敵を倒したり採集したりして素材を集め、装備や建物、設備をクラフトして拠点を築いたり、行動範囲を広げたりしていく。バイオームには極寒や灼熱、放射能などさまざまな影響を与えるものがあり、装備などでそれを緩和しながらより遠くへと探索を進める。

    ストーリーモードとサバイバルモードがある。ストーリーモードではシナリオに沿って各地へ赴いたり素材を集めて特定のものをクラフトしたりして、話を進めていく。けっこうしっかりとしたシナリオが準備されているが、基本的に一本道シナリオなので何度繰り返しても同じ流れになる。サバイバルモードではシナリオはなく、適正勢力との陣地の取り合いになる。

    クラフト、建設系ということになっているが、装備の種類などはそう多くはない。設備はそこそこあるが、建設は基本的に床、壁、ドアが2種類くらいあるだけで、凝った建築はできない。個人的には建物はいつも豆腐で凝らないタチなので、シンプルなのはありがたいが、マイクラやその他の建設系オープンワールドが好きな人には物足りないだろう。

    わりと戦闘がメインのゲームで、ゲーム開始時からそこそこ強い敵と遭遇したりする。ただし走って逃げればだいたい振り切れるので、無理にすべて戦う必要もない。とはいえ敵ごとに素材があるので、けっきょくいつかは戦わないといけない。武器の種類は少なく、また遠距離系の武器がほとんどないので、近距離または中距離の戦いが主になる。敵の強い攻撃は範囲が表示される親切設計なので、それを回避しながらヒット&アウェイを繰り返す感じ。

    プレイヤーキャラが複数人いて、建設に強い、戦闘に強いなどそれぞれ異なる特徴を持っている。レベルが上がるとスキルを会得できるが、キャラによってそのスキルツリーも変わってくる。また装備や設備などは研究によって増やしていく。生命、鉱物、クリスタルという3種類のエネルギーがあり、採集や戦闘でそれらを手に入れ、集めたエネルギーを使って研究開発を進める。

    敵勢力がいて、のんびりしすぎていると敵の拠点を広げたり、こちらの拠点を攻撃してきたりする。特にサバイバルモードではたびたび拠点攻撃をしてくるので忙しない。テレポートや防衛設備を駆使して拠点防衛をしていく必要がある。一方味方勢力もいて、売買なども可能になる。

    世界観の雰囲気はちょっと「No Man’s Sky」に近いが、他の星には飛ばないし、オープンワールドというほど広くもない。それでも各キャラごとにシナリオをクリアするほどには面白かった。

  • 8番出口

    3D間違い探し。とても話題になっていたので、ネタバレを目にしてしまう前にと思ってプレイ。このレビューもなるべくネタバレにならないように書きますが、多少は内容がわかるようなところもあるかもなので、初見プレイで楽しみたい方はご注意を。

    いわゆるFPS視点で、日本の地下道ぽい一本道の通路を歩いていくだけだけれど、そこで「何か」が起きたり起きなかったりする。異変に気づけば回れ右をして引き返す。なければそのまま進む。何かのパターンはいくつかあり、一発で気づくものから、なかなか気づけなくて気づくと「まじかー」と口にしてしまうものも。ホラーもあれば笑えるものもある。ただ、理不尽なほどの細かい変化はないのでその点はご安心を。

    プレイ時間は早い人なら1時間かからないかも。ボリュームとしては少ないが、ゲームのアイデアとしてはとても良い。思いつきそうで思いつかない、ありそうでなかったゲーム。進んで言って「0」になっていたときのショックは大きいが、それでも繰り返し遊んでしまう。ホラー要素よりも曲がり角の向こうを見るのがちょっと怖くなるw

    さらに特徴的なのが、リアルさ。Unreal Engineを使っていて、壁や床、ポスターなど、ほんとにリアル。おっさん以外は。日本で作っているようなので、日本語などの違和感もない。

    レビューで言うことではないかもしれないが、とにかく前情報を入れないで遊んでほしい。あとできれば複数人でわいわい言いながら遊べると楽しいかと。