GUNHEAD

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SFローグライクシューティング「Cryptark」の続編。
発売予定から1年くらい遅れてたから、もう出ないんじゃないかと心配していたが、発売されてよかった。
前作は2Dシューティングだったが、今作では3Dになっている。しかしゲーム内容はCryptarkをしっかりと継承し、進化した正当後継。前作との違いを比較しつつのレビュー。ただ前作を遊んだのがけっこう前なので記憶違いがあったらごめんなさい。

廃棄された宇宙船に巣食うエイリアンを駆除するのが目的。宇宙の果てで、エイリアンたちが廃棄宇宙船を占領している。廃棄船内にはエイリアンが様々な施設を作っていて、また多くの戦闘兵器を配置している。プレイヤーは単独でロボットに乗って廃棄船に突入し、エイリアンのコアを破壊することを目的とする。

ローグライクというだけあって、マップ構成や船内の敵設備、武器やアイテムの配置はランダム。マップはブロックがドアで接続されている。各ブロックはパターンが決まっている。またブロックの外部にドアがあれば、宇宙空間を移動して外から侵入することも可能。ロックのかかっているドアもあり、船内で拾ったキーで開くのも前作と同じ。
船内には目的のコアの他に、様々な施設がある。他の施設をガードしたり、アラートを鳴らしたり、ザコ敵を永遠に生産するもの、他の施設を修復するものなどなど。ほぼ前作と同じ設備が揃っている。単純にコアを破壊すればいいというものではなく、これからの設備も状況に応じて破壊していく必要がある。またミッションごとに追加報酬があり、その目的に設備を破壊するというものもある。基本的にマップは最初から見え、設備の場所もわかっているので、どういうルートで攻めて行くかを最初に考えて行動することになる。

プレイヤーは4つの武器と1つのアイテムを装備可能。前作ではキャンペーンモードでは拾った装備は次の出撃時に購入して装備する、ローグライクモードでは拾ったものをその場で持ち替えることしかできなかったが、今作では拾った装備をストックしておいて、好きなときに持ち替えることができるようになった。ただし反面、武器の持ち替え前提で弾数が少なくなっている気はする。
また前作では出撃時に同じ武器を持って出てもコストがかかっていてコスト管理が大変だったが、今作では出撃時には持っている武器にはコストがかからなくなった。

敵の種類や武器なども基本的に前作と同じ。ただし2Dと3Dではかなり印象が違うんだなあと。

とここまでほぼ前作と同じ説明なのだけれど、前作と違うと感じた点を箇条書きに。

  • 重力がある! 前作は無重量全方位シューティングだったが、今作は重力があればジャンプもある。
  • シールドと近接の価値があまりなくなった。前作ではシールドでガードして近接で倒す、というのが序盤の基本だったが、今作では移動による回避と銃撃がメインでシールドや近接の価値があまりなくなった気がする。
  • エネルギー武器の価値があまりなくなった。前作ではコストが安くて弾薬の制限のないエネルギー武器が重宝されていたが、今作ではエネルギー武器にも弾薬があるし、威力はいまいちなので使いづらくなったかも
  • 敵が柔らかい。前作では最初の敵からそこそこの硬さだったが、今作ではわりと簡単に倒せる。敵が弱くなったのではなく銃が強くなった?
  • やられると終わり、前作ではやられてもお金が減って次のステージに移動していたが、今作ではやられると最初に戻される。武器アイテムは失い、お金は残る
  • 全体的に大味になった、前作では緻密に動いてよけて戦って、で難易度も高かったが、今作ではわりとざっくりでけっこう進める
  • 難易度下がった? 前作はジャガーノートやニョロニョロ出すヤツが出るとブルってたが、今回はあんまり脅威じゃない
  • ボスがいる、ボスの種類によっては手強い
  • 敵の居場所がわかりづらい、3Dになったので仕方がないが、マップ上で敵の位置が見えてもどこにいるかわからない、マップで高低もわかるような工夫がほしい

良し悪しも含めて以上。

全体的に前作のストイックさを抑えてカジュアルになっている印象だが、前作の続編としてのテイストもしっかりばっちり残っている。
前作うんぬんに関わらず、ローグライクFPSとしてはとてもよくできているし、爽快感もある。ただ戦うだけでなく、ルートを考えたり、弾薬管理考えたりと考える部分もある。前作は英語のみだったが、今作は日本語もちゃんと対応しているのありがたい。

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