スペースドワーフたちが武器とツルハシを手に、虫型エイリアンがはびこる危険な惑星の地下を掘り進めていくFPS。インディーゲームでありながら、ベータ版の頃から数えると7年以上にわたって多くのユーザーに愛され続け、現在もなお定期的なアップデートが行われている非常に完成度の高い作品である。
このゲームの最大の特徴は、最大4人でパーティを組める協力プレイにある。ソロプレイも可能ではあるが、やはり本作の面白さが最大限に発揮されるのはマルチプレイ時だ。プレイヤーはガンナー、エンジニア、スカウト、ドリラーという4つのクラス(職業)から1つを選択し、それぞれ異なる役割を担うことになる。単なる火力差ではなく、移動手段や地形対応能力まで含めて役割が明確に分かれている点が、このゲームをCOOPとして特別なものにしている。
ガンナーは重火器を扱う前線担当で、ジップラインによる移動補助と、強力な防御用シールドを所持している。特にシールドは、一定時間敵の攻撃を完全に遮断できるため、味方が包囲されたときやダウンした仲間を蘇生するときなど、戦況を一気に立て直す切り札となる存在だ。エンジニアは足場を設置したり、自動攻撃タレットを展開できるクラスで、地形制御と火力の両面で活躍する。スカウトはグラップリングフックを使い、高所や遠距離を自在に移動できる偵察役で、暗い洞窟を照らすフレアも重要な役割を持つ。ドリラーは両手にドリルを装備し、岩盤を無視して直線的に穴を掘り進められるため、ルート開拓や緊急脱出に欠かせない存在となっている。これら4クラスが互いの弱点を補い合うことで、探索効率や戦闘力が大きく向上する設計になっている。
もう一つ特筆すべき点が、「ほぼどこでも掘れる」という圧倒的な自由度だ。ツルハシやドリルを使えば、壁や床、天井まで自在に掘り進めることができる。壁の向こうにショートカットを作ったり、高低差のある場所に簡易的な階段を掘ったりと、地形改変がそのまま戦略に直結する。この穴掘り要素が単なる演出ではなく、実用性の塊として機能している点が非常に優れている。
さらにもう一点特徴的なのが、「戦闘だけではない」というところ。弾薬補給や通路を作るのに穴掘りは必須だし、ミッションによっては穴掘りや採掘だけでなく、探索・建設・防衛・運搬なども必要となってくる。戦うだけではなく様々なことを考え、実行しながらミッションをこなしていくのは楽しい。
マップは基本的にランダム生成されており、ミッションごとに地形構造や鉱石、目的物の配置が変化する。一部、マップ構造がある程度固定されているミッションも存在するが、それでも細部は毎回異なるため、同じミッションでも攻略感覚が変わる。特に探索系ミッションでは、潜るたびに景色やルートが一新されるため、何度プレイしても新鮮さが失われない。

1ゲームあたりのプレイ時間は、通常難易度であれば20~30分程度と比較的短く、気軽に遊べる設計になっている。ミッションにはメイン目標とサブ目標があり、メインは必須だが、サブは達成できれば報酬が増えるボーナス要素となっている。難しければ無理にサブを狙う必要はなく、状況に応じた判断が求められる点も良い。
マルチプレイ推奨のゲームではあるが、フレンドがいない、時間が合わないといった場合でも問題はない。マッチング機能が非常によくできており、野良プレイでもストレスなく協力プレイを楽しめる。ピンや簡易チャットだけでも意思疎通が成立する設計は見事だ。
さらに、レベル上げや装備アンロック、コスメ要素などのやりこみ要素も豊富に用意されている。遊び始めるのは簡単だが、突き詰めると奥が深いという、非常にバランスの良いゲームデザインになっている。シーズンイベントも継続的に更新され、新しい敵やミッション、システムが追加され続けているため、長期間にわたって遊び続けられる。
おっさんドワーフしか登場せず、敵は虫だらけ、グラフィックもややカクカクしているため、最初はとっつきにくく感じるかもしれない。しかし、それらを補って余りある完成度と中毒性を持った、COOPゲームのひとつの到達点とも言える作品である。見た目だけで敬遠せず、ぜひ一度遊んでみてほしい。

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