「Slay the Spire」系のカードバトル+近接タクティカルコンバット。四角のマス目状の狭いマップ内で、エージェントが単独で戦闘し、敵を倒していく。基本はカードバトル系によくある攻撃と防御カードがあり、1ターンごとに防御がリセットされるというアレ。しかし特徴的なのは、「移動する」「移動させる」カードがあること。これをうまく使って、敵との距離を取ったり、敵を同士討ちさせたり、場外にはじき出すことができる。
マップはSlay the Spire系の分岐選択型。行く先の地形は見えているので、苦手なマスを避けながら進むこともできる。戦闘以外にもイベントや回復(有料)などのマスもある。
敵の正面に立つと次のターンでダメージを受けてしまうので、横や後ろにつくのが基本。攻撃は、多少の遠距離攻撃もあるが、基本的に近接。1マスか2マス先くらいにしか届かない。なので移動して敵に近づいてボコることになる。
敵の種類も豊富で、攻撃するとカウンターしてくるもの、目の前に立つと攻撃してくるもの、銃で遠距離攻撃してくるもの、アーマーで防御しているもの、正面からはダメージが与えられないものなど様々。敵の攻撃範囲は足元に表示されているので、それを見ながら敵の攻撃を避けたり、同士討ちを狙ったりしていく。限られた手札をパズルのように組み立て、いかにダメージを受けず敵を倒していくか、立ち回りを考えていく。
戦闘に勝利するとカードを入手していく。カードショップもあるし、カード強化もできるし、不要なカードをお金を払って削除もできる。このあたりはいわゆるカードバトル系のセオリー。出てくるカードの良し悪しは運に左右されるが、複数枚から1枚を選択するので、どんなカードを選んでいくのかで戦略が大きく変わってくる。最初に選択するデッキにもバランス型、防御型、攻撃型などのタイプがある。
グラフィックスはシャドウだけというシンプルさが逆に新鮮で良い。ただリアル系なので、アクションは地味目。
常に1対多なので圧倒的に不利な状況で戦い続けることになるが、敵が一回攻撃して移動する間にこちらは何回も動けるのでそこは主人公補正といったところか。銃弾も構えてガードするし。
カードバトルとタクティカルが融合してまったく新しいゲーム性を獲得している。作戦がうまくきまって敵をバタバタたおしていくのは心地よい。特に体力いっぱいの敵を場外に押し出すのは快感。「Slay the Spire」の系譜とはいえ他にはないまったく新しいものになっていて素晴らしい。
日本語もしっかり対応している。
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