無双OROCHI2 Ultimate

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戦国無双と三國無双をベースに、そこへさらにあれやこれやのキャラクターを放り込んだ、いわゆる「ごちゃまぜ無双」シリーズ作品。総勢130人以上という、とんでもない数のプレイアブルキャラクターが登場し、異世界に迷い込んだ英雄たちが協力したり敵対したりしながら物語が進んでいく。お祭り感全振りの無双作品。

通常のメインモードでは、3人1組のチームを組んで戦場に出ることになる。操作キャラは自由に入れ替えが可能で、状況に応じてキャラを切り替えながら戦うのが基本となる。特に入れ替わり時に発生するコンボが非常に強力で、難易度が低いうちはこの切り替えコンボを繋げているだけで、よほどの強敵でなければ押し切れてしまう。このあたりはかなり大味だが、そもそも本作はお祭りゲームなので問題なし。むしろ無双はこのくらい大雑把でいい。

戦国無双や三國無双と比べると、細かい戦術性や緊張感は薄く、その分、技も演出もとにかく派手。敵もそこまで硬くなく、テンポよくバッサバッサと倒していけるため、気持ちよく遊べる。複雑な操作を要求されることもなく、直感的な操作で爽快感を味わえる点は、無双シリーズの良い部分がしっかり出ている。

ストーリーは完全オリジナルのファンタジー路線で、異世界を舞台にしたクロスオーバー展開が描かれる。正直なところ、キャラクターを登場させるためにかなり強引な展開も多く、「その流れで来る?」と思う場面も少なくない。メインストーリー以外には完全におふざけに振り切ったシナリオも用意されており、やりたい放題。だが、そもそもお祭りゲーなので深く考えない方がいい。

複数の世界が交錯している設定のため、本来なら時代も立場も合わないキャラクター同士が普通に会話したり、共闘したり、敵対したりする。特定キャラとの親密度が上がることで発生する専用会話なども用意されており、ちょっとしたボーナスとして十分楽しめる。

やり込み要素は異常レベル。レベルカンスト後に「転生」が可能で、それが9回も用意されている。さすがにここまでやりこむ気力は出ず、途中で心が折れたが、必須要素ではないため、やり込みたい人だけ手を出せばよい。

メインモード以外にも、カードを使ったバトルモードや、ローグライク風のモードなどが用意されている。ただ、正直なところあまり触っていない。個人的には、Empiresシリーズのような、もう少し戦略性のあるモードがあればより長く遊べたのではないかと思う。

無双シリーズとしてはかなり異端ではあるが、簡単操作でさくさく戦えて、とにかく小気味いい。ある意味では「無双とは何か」を非常によく体現している作品だと思う。メインモードだけでもそこそこのボリュームがあり、純粋にお祭り無双を楽しみたい人にはおすすめできる。

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以下ネタバレあり

登場キャラクターは三國無双、戦国無双勢に加え、コーエーテクモの他作品キャラ、さらには歴史上や神話上の有名人まで幅広い。女媧、伏犠、神農、太公望といった面々が参戦してくるのはかなり熱い展開だ。ただし、哪吒が2パターン登場するのは正直微妙。同一キャラを別バージョンとして出すのはストーリー的には理解できるが、プレイアブルとして同時に扱えるのは少し残念だった。

また、妲己については、何度も裏切っているにもかかわらず特にお咎めなしで何度も仲間に戻ってくる点に違和感を覚えた。とはいえ、これもゲームの都合と言われればそれまでで、深く突っ込むのは無粋かもしれない。

そうした粗さや違和感も含めて、「まあ大味だから気にするな」で済ませられてしまう懐の深さこそが、この作品の強さだと思う。細かいことを気にせず、キャラ数と爽快感に身を委ねて遊ぶ分には、非常に楽しい一本である。

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