カード選択とタワーディフェンスを組み合わせたカジュアルゲーム。似たようなゲームは過去にもいくつか存在するが、このゲームには特徴的な点がいくつかある。
基本的には、ランダムに提示される通路やタワー、その他の施設などマスをマップ上に配置し、迫り来る敵を撃退する。通路を敵が通っていき、通路に面して配置されたタワーが敵を攻撃するという、いわゆる典型的なタワーディフェンスゲーム。基本的に提示されるアイテムは1つのみで、選択の余地はなく、できるのはスキップのみ。
タワーにはいくつか種類があり、上手に配置することで効果が高くなる。一部、タワーをアップグレードする効果を持つカードもあるが、お金でアップグレードすることはできない。置いたら置きっぱなし。
マップの足場は狭く、配置できる箇所が限られている。通路やタワーを配置するには、足場をはみ出して配置できる土台を使うか、「旗」や地面拡張カードで足場を増やしていく必要がある。
水ブロックについて。提示されるブロックには、水ブロックが付随しているものがある。これがいわゆるお邪魔ブロックで、このお邪魔な水をどう邪魔にならないようにするかを考えなければならない。また、水ブロックは特定の施設の発動条件になっている場合もある。
既に配置されたブロックの上に別のブロックを置きたい場合は、爆弾を消費する必要がある。爆弾がない場合は、もちろん上書き配置はできない。既存の設備や先に挙げた水ブロックなどをうまく上書きしながら、足場や爆弾のリソースを考慮してブロックを配置していく必要がある。
お金について。基本的にはターンごとにお金が収入として入り、それを使って買い物をしたり、次の提示アイテムをスキップしたりできる。この収入の額は、現在持っているお金の量によって増えるため、お金を貯めるほど収入も増えるが、使ってしまうと減る。これが、お金を使いたいが使えないというジレンマを生んでいる。
タワーカードの種類による性能の差は大きく運任せなところがあり、強力なカードが出ないと不利になる場合もあるが、配置方法である程度はカバー可能。何度かプレイすれば徐々にカードの種類も増えていき、初期段階では繰り返し挑戦することでクリアできると思う。日本語にも対応しており、カードの内容に困ることはない。じんわりとカジュアルに楽しめるゲーム。
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